岐阜県大垣市のいはらクリニック 
内科(一般、消化器、循環器、呼吸器)・外科

診療時間 9:00〜12:00 16:00〜19:00

水・土/午後休診 日・祝日/休診

診療案内2

禁煙外来

やめたいのになかなかやめられない、たばこ。意志が弱いためではなく、ニコチン依存症という病気なのです。
当院では禁煙外来を開設し、禁煙の治療およびサポートを行っています。
平成30年度は受診された方の80.8%の方が禁煙を達成されました。

禁煙治療を健康保険で受けるには一定の要件があり、1回目の診察で医師が確認します。要件を満たさない場合でも、自由診療(自己負担)で禁煙治療を受けることができます。

健康保険で禁煙治療を受けるための要件
  • ① ニコチン依存症を診断するテスト(TDS)で5点以上
  • ② 35歳以上の者については、ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
  • ③ 直ちに禁煙したいと思っている
  • ④ 医師から受けた禁煙治療の説明に文章で同意する

標準的な禁煙治療のスケジュールでは、内服薬で12週間で5回の診察、貼付剤で10週間で4回の診察が行われます。
禁煙治療にかかる費用の総額(患者自己負担額)は1万3千円~2万円程度です。

がん検診とは

日本人の死因第1位は「がん」です。
国民の2人に1人が「がん」に罹り、3人に1人が「がん」で亡くなっています。
2017年にがんで死亡した人は373,334人でした。
2016年に新たに診断されたがん(全国がん登録)は995,132例でした。

日本人の死因順位 2017年
順位 病名
第1位 がん(悪性新生物) 27.8%
第2位 心疾患 15.2%
第3位 脳血管疾患 8.2%
2017年の死亡数が多い部位は順に
1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 肝臓 膵臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位
女性 大腸 膵臓 乳房 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸2位、直腸9位
男女計 大腸 膵臓 肝臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸7位
元データ:人口動態統計によるがん死亡データ
2014年の罹患数(全国合計値)が多い部位は順に
1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 前立腺 肝臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸5位
女性 乳房 大腸 子宮 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸2位、直腸7位
男女計 大腸 乳房 前立腺 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸6位
元データ:人口動態統計によるがん死亡データ

2006年から2008年にがんと診断された人の5年目相対生存率は男女計で62.1%(男性59.1%、女性66.0%)

元データ:人口動態統計によるがん死亡データ

低いがん検診受診率

日本は人口比におけるがん死亡の割合が世界でも高く、がん大国と言われています。これは、欧米のがん検診受診率が約80%なのに対して、日本は20~30%と低いことに起因しています。

がん検診の効果について

検診を受けることによって、がん死亡率を減少できることが科学的データとして認められているがん検診を以下の表に示します。

がん検診 40歳以上 受診期間
胃がん 40歳以上 1年に1回
肺がん 40歳以上 1年に1回
大腸がん 40歳以上 1年に1回
乳がん 40歳以上 2年に1回
子宮頚がん 20歳以上 2年に1回

効果のあるがん検診かどうかを決めるには、がんを発見するだけでなく、がんを発見したことにより、そのがんによる死亡率を減少させる効果があるかどうかということが重要です。
表のがん検診は、科学的根拠に基づいたがん死亡率減少効果がはっきりと示されていますので、皆さん必ず検診を受けましょう。

小児・AYA世代のがん種の内訳の変化

  • 小児期からAYA世代にかけてがん種の内訳は大きく変わる。
  • 特に女性では20歳〜30歳代にかけて乳がん、子宮頸がん、甲状腺がんが増え、その変化が大きい。
罹患率が高いがん種は順に[全がんに占める割合]*
1位 2位 3位 4位 5位
0〜14歳(小児) 白血病
[38%]
脳腫瘍
[16%]
リンパ腫
[9%]
胚細胞腫瘍・
性腺腫瘍[8%]
神経芽腫
[7%]
15〜19歳 白血病
[38%]
胚細胞腫瘍・
性腺腫瘍[17%]
リンパ腫
[13%]
脳腫瘍
[10%]
骨腫瘍
[9%]
20〜29歳 胚細胞腫瘍・
性腺腫瘍[16%]
甲状腺がん
[12%]
白血病
[11%]
リンパ腫
[10%]
子宮頸がん
[9%]
30〜39歳 女性乳がん
[22%]
子宮頸がん
[13%]
胚細胞腫瘍・
性腺腫瘍[8%]
甲状腺がん
[8%]
大腸がん
[8%]

元データ:小児・AYA世代のがん罹患データ

*国際小児がん分類(International Classification of Childhood Cancer)第3版のグループに基づく悪性腫瘍の順位

小児がんは一般的に0~14歳のがんを指す。AYA世代(adolescent and young adult;思春期・若年成人)は15歳から20歳代、30歳代を指すことが多く、ここでは15~39歳)。がんは通常、悪性の腫瘍を指すが、小児など若年のがん統計では良性・良悪不詳の脳腫瘍を合わせて含むことがある。ここでの罹患率は良性・良悪不詳の脳腫瘍を含む。

以上、図表は国立がん研究センター がん情報サービスより抜粋・一部改変

https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

低線量肺がんCT検診

肺がんの現状

肺がんは近年増加傾向(2017年癌による死因の第1位)にある一方で、ある程度進行するまで症状があらわれにくいため、見つかった時にはすでに進行していることが少なくありません。重症化してからでは治療も困難になるため、早期発見が大切です。
低線量肺がんCT検診で、胸部X線検査ではわかりにくい小さな陰影や淡い陰影の肺がん、また心臓や横隔膜に隠れて見えない肺がんを発見し、早期治療につなげることが望まれます。
特に50歳以上の喫煙歴がある方や、血縁者に肺がんの人がいる方は定期的に検診を受けることをお勧めしております。
標準的な禁煙治療のスケジュールでは、内服薬で12週間で5回の診察、貼付剤で10週間で4回の診察が行われます。
禁煙治療にかかる費用の総額(患者自己負担額)は1万3千円~2万円程度です。

部位別がん死亡順位
男性
順位 部位
第1位
第2位
第3位 大腸
女性
順位 部位
第1位 大腸
第2位
第3位

肺がんの発生部位

肺がん
中心型(肺門型)がん 症状
肺中心部の気管支に発生たばことの関係が深い 咳、血痰など
血管や太い気管支の陰に隠れてしまう場所に発生するため、胸部X線検査では見つかりにくい。CTによる検査が有効
末梢型(肺野型)がん 症状
肺の末梢に発生
たばことの関係は比較的薄い
病巣が大きくなるまでほとんどなし
胸部X線検査で発見されやすいが、
CTにより初めて発見されるがんも多い

胸部X線検査と低線量CT検査

肺がんの原因としては、やはりタバコの影響が最大です。
約90%の肺がんは喫煙歴のある人に発生します。喫煙により肺がんになるリスクは男性で4.5~5.1倍、女性で2.3~4.2倍に増加します。

当院の肺がん検診では、非喫煙者には胸部X検査を、喫煙者には低線量CT検査を推奨しています。もちろんご心配な方や希望される方は、非喫煙者でもCT検査を受けて下さい。

X線検査に比べてCTでは、数倍の高い発見率と1cm前後の小さい肺がんが多く見つかるという結果が報告されています。また、アメリカ国立がん研究所が行った結果によると、喫煙者に関しては、通常の胸部X線に比べCTで検査を行ったほうが肺がん死亡率を20%減少することが示されています。

受診者 要精検率 がん発見率
胸部X線検診 26,338名 5.10% 0.163%
CT検診 14,526名 10.20% 0.37%
発見比 2倍 2.28倍

CT検診でのがん発見率は、X線検診の2倍以上

当院の低線量CT検査では、被ばく線量を最小限に抑え、かつ高画質を両立させています。

CT(コンピュータ断層撮影装置)

体をX線でらせん状に撮影し、コンピュータ処理により輪切りの画像を作成します。
当院のCTは数秒の息止めで撮影を終了することができるため、受診者様への負担は少ないです。

胃がんハイリスク検診

胃がんの現状

胃がんは特に日本人に多いがんで、現在部位別死亡原因の第2位です。
胃がんは食生活と関係が深く、食塩の過剰摂取とも関係するといわれています。
胃がんが発生しやすい部位は、胃から十二指腸へとつながる胃の出口(幽門部)の部分です。

部位別がん死亡順位
順位 部位
第1位
第2位
第3位 大腸

血液検査で胃の検診(ABC検診)を

当院の胃がん検診では、血液検査(ペプシノゲン検査、ヘリコバクターピロリIgG)による、ピロリ菌感染の有無と、胃粘膜の萎縮度をチェックするABC検診を行っています。
胃がんにはピロリ菌感染が深くかかわっており、ピロリ菌感染のない方から胃がんが発生することはまれです。
また、ピロリ菌感染によって胃粘膜萎縮が進むほど、ペプシノゲン値が低下し、胃がん発生のリスクが高まる傾向があります。
胃がんリスク検診は、その2つの血液検査結果を組み合わせて、胃がんのリスクを4群(ABCD)に分類し、そのリスクに応じて内視鏡検査実施を推奨する新しい検診法です。
この検査による食事制限はありません。

胃がんリスク検診の判定
ヘリコバクター・ピロリ抗体検査
(-) (+)
ペプシノゲン
検査
(-) A群 B群
(+) D群 C群

胃がんリスクB群、C群、D群の方には、内視鏡検査の案内をさせていただきます。

胃がんハイリスク検診を受診する際の注意事項

以下の場合には、正しい判定が得られない可能性がありますのでお申し出下さい。

  • 明らかな上部消化器症状のある方
  • 食道、胃、十二指腸疾患で治療中の方
  • ヘリコバクターピロリ菌の除菌治療を受けた方
  • 胃切除された方
  • 腎不全の方
  • 胃酸分泌抑制薬服用中もしくは2ヶ月以内に服用していた方

大腸がん検診

大腸がんの現状

食生活の欧米化に伴い大腸がんは増加傾向にあり、今後も増加すると予想されています。大腸がんにより年間約4万の人が亡くなり、死者は肺がんに次ぐ第2位のがんです。男女別でみると、現在、日本女性のがん死亡原因の第1位となっています。部位別には直腸とS状結腸のがんが約7割を占めています。

部位別がん死亡順位
順位 部位
第1位
第2位 大腸
第3位
大腸がん

年齢別にみた大腸がんの罹患率は、男女とも40歳代から急激に増加し、高齢になるほど高くなります。40歳になったら、定期的に大腸がん検診を受け、早い段階でがんを発見することが重要です。

大腸がん

便潜血検査

大腸にがんやポリープがあると出血をすることがあります。肉眼では見えなくても、便に微量の血液が混じることがあります。
便潜血検査による大腸がん検診は、今までに行われた複数の臨床試験を含め、科学性の高い多くの研究で、がん検診の中でも死亡率が下がることが最もよく証明されております。
便潜血検査は、1回の便の潜血検査だけで判定すると疑陰性が約3割も存在するといわれているため、便を2回採る方法で行います。食事制限はありません。
便潜血検査を受けた人のうち、
大腸がんが見つかる割合は約0.1~0.2%、
1000人に1~2人です。

便潜血2回法で異常が指摘された方には、大腸内視鏡検査をお勧めしています。

巻き爪 陥入爪

当院で採用している治療法につき説明いたします。
1.保存的治療、2.手術療法、3.ワイヤー法の3種類に大別されます。

保存的治療

比較的軽症の方や、深爪で他の治療までのつなぎとして行う場合が多い。

コットンパッキング法 陥入している爪の角と皮膚の間に米粒大のコットン(綿花)を挿入し、
爪が直接皮膚に食い込むのを防ぐ方法。
テーピング法 幅1~2㎝、長さ4~5㎝の弾性絆創膏(テーピング)など固定性の強いテープで、痛みのある爪の側方に一端を固定しもう一方を反対側にらせん状に回して固定する方法。

手術療法

局所麻酔をおこない、陥入している爪の縁を爪の根元まで切除し、切除した部分に爪が生えてこないようにフェノールという薬品で処置をする方法。
欠点としては再発することがある、爪の幅が狭くなるため見栄えが悪くなることなどがあるため、感染や肉芽形成時、疼痛の強いときのみ、ご相談の上で選択する場合があります。

ワイヤー法

当院ではマチワイヤー法を採用し施術しています。

http://tama-medical.com/j_machiwire_intro.html

施術中の疼痛は軽度で麻酔は不要、1か所10分程度で実施し、終了後は患部を強打するような動作以外は生活に制限はありません。
1か月に1回程度状態を確認し、数回の施術で爪は矯正されていき疼痛は軽減していきます。
矯正終了後に再発する場合もあります。
保険診療ではなく自費診療になるため、ご負担いただく治療費が以下のようになります。

初診料
4,000円
再診料
2,000円
ワイヤー
3,400円/本  
1本でのべ3~4か所に使用可能、指によりワイヤーのサイズが異なる場合があります
手技料
1,000円/指
  • 初診で両足の親指に実施した場合は9,400円
  • 再診でワイヤーが残っていた場合、片足の指に実施した場合は3,000円
  • 再診で爪が矯正されておりワイヤーを除去し爪切りを行った場合は2,000円

予防接種

ワクチンで防げる病気をVPDと呼びます。

VPDとは、Vaccine Preventable Diseasesの略です。

  • Vaccine ワクチン
  • Preventable 防げる
  • Diseases 病気

つまり、VPDとは「ワクチンで防げる病気」のことです。

VPDについて詳しくお知りになりたい方は下記HPをご参照ください。

http://www.know-vpd.jp/

当院では、以下の接種を行っております。

  • 日本脳炎ワクチン
  • 麻疹・風疹(MR)ワクチン
  • 2種混合(DT)ワクチン
  • 水ぼうそうワクチン
  • 子宮頸がんワクチン
  • おたふくかぜワクチン(任意)
  • 成人のB型肝炎ワクチン(任意)
  • 成人の肺炎球菌ワクチン
  • 成人の帯状疱疹ワクチン(任意 50歳以上)
  • 季節性インフルエンザワクチン

同時接種にも対応いたします。

予防接種をご希望の方は、電話などで予約の上、母子手帳(未成年の方)をお持ちになり来院してください。

岐阜県では”岐阜県広域化予防接種事業”として、 県内にお住まいの方で、
かかりつけ医が居住地ではない他市町村にある場合、 かかりつけ医で定期予防接種をお受けいただけます。

高齢者のインフルエンザ予防接種も広域化の対象となります。

  • ただし、各自治体により金額や接種期間などにばらつきがあるため、予約される前に、居住地の保健センターに連絡・確認が必要となります。

健康診断

健康診断

国民健康保険の方の特定健診・すこやか健診、社会保険の方の健康診断、入職時や施設入所の際に必要な健康診断を随時行っています。
予約は不要ですが、血液検査・尿検査がある場合は、検査前はお食事をとらずにお越しいただきますようよろしくお願いします。

企業の定期健康診断も実施しています。一度にお受けできる人数に限りがございますので、必ず事前にお問い合わせください。

当院で可能な人間ドックもご用意しています。詳細についてはお問い合せください。